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子供がある程度大きくなってきたら子供部屋を用意してもいいかな?なんて考える親もいるでしょう。ただ、いつ、どのタイミングで子供部屋を用意してあげるべきなのか?子供が欲しがるから用意する?自立心を養うために用意する?
いざ用意するとしてもどうしていいか分からない親御さんも多いのではないでしょうか?難しい問題ですが、自分が子供の時はどうだったのか?その時と照らし合わせてみて今の我が子にどのタイミングで部屋を用意すればいいのか探っていきましょう。
Contents
一般的に多いのが入学時の4月
恐らく子供部屋を用意する親はこのタイミングが多いのではないでしょうか?子供が小学校に入学したタイミングで自分だけの空間を子供の為に準備してあげる。しかし、これにはメリット・デメリットがあると思います。
小さなうちから自分だけの空間を手にするという事は子供にとってはとてもワクワクする事だし、楽しいことばかりのような気もしますが、実際準備して親はガッカリする事もあるでしょう。
なぜ入学時に部屋を用意するのか?
1番の理由は勉強を静かな部屋でさせてあげたいという事ではないでしょうか?小学校に入ると幼稚園とは違い、科目ごとに勉強が分かれるようになります。教科書や勉強道具が一気に増えるので子供が自分で管理しやすいようにするためだと思います。
今までリビングでお絵かきをしたり文字を書く練習をしていたのが自分の部屋でしてくれるようになれば、親としては部屋が散らかる事も無く、静かな環境で過ごす事ができるでしょう。
ただ、1年生になったからといって自分の部屋を持たせることに反対する人もいます。私もどちらかと言えば反対派です。
用意するタイミングは子供次第?
ただ子供部屋を用意したからと言って子供は勉強が出来るようになるわけではありません。宿題を1人で出来て忘れ物もせずに毎日学校に行けるかと言われれば難しいでしょう。
最初は勉強も学校から帰ってくれば親が予習や復習を見てあげなければいけませんし、宿題もしっかり出来ているかチェックする必要があります。翌日の時間割に関しても最初のうちは親が毎日見なければいけません。
子供だけの空間を与えてあげることは大切ですが、ある程度自分自身で身の回りの事が出来るようになってからでも遅くはないと思います。
子供部屋を与えるメリット
子供に部屋を与える事は良い事もあれば悪い事もあります。ただ自分の部屋を与えるだけで何事も良い方向に進むわけではない事を前もって知っておくべきです。その上で親が判断し、部屋を用意してあげましょう。
当然部屋を用意すれば良い事も沢山あります。まずはメリットから書いていきましょう。
子供の自立心を促す
自分の部屋を持つ事で子供は小さいながらに親から自立した気分になれるでしょう。今まで親に手伝ってもらっていた事を今日からは自分1人でやるぞ!という気持ちになれるかもしれません。
自分だけの部屋を持ち、親からの干渉も受けない空間は子供にとって始めは居心地が良く感じるでしょう。しかし、小学校に入れば沢山の教科書や勉強道具に苦労するのは目に見えています。
ここで親は助けるのではなく、自立心を促すなら口を挟まずに黙って見守ってあげることが大切です。子供が自分なりに教科書を本棚に並べ、勉強道具を机の中に片付けるなどの整理整頓が出来るようになれば安心できます。
翌日の準備は大丈夫なのか?忘れ物が沢山あるんじゃないか?など心配事も多いですが、自立心を養うなら全て親が一緒にするのではなく、ある程度子供にさせてみるのも1つの手です。
子供のセンスが磨かれる
センスと言うと少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが、自分だけの部屋を自分なりにアレンジしたりする事は子供のセンスが磨かれると思います。どこにベッドを置きたいのか、机はどの向きに置いて座りたいのか、オモチャ箱は部屋のどこに置くか、など自分が生活しやすい配置を小さいうちから養うことはとても大切な事だと思います。
親が用意した通りにそのままの配置で生活しても問題ありませんが、どうせ子供部屋を準備するのなら子供の欲しいベッドや机を買い与え、子供の思うように配置してあげてもいいのではないでしょうか?
お洒落な部屋にする必要はありません。ただ、自分だけの空間を持つなら何事にも効率が良い部屋であって欲しいと思うのが親だと思います。勉強がしやすい環境、遊ぶのに適した環境、近い将来友達が遊びに来ても大丈夫な環境、色々考えるとキリが無いですね。
最初のうちは子供に好きなように家具の配置などはさせてあげましょう。当然子供1人では動かす事は出来ないので親が手伝ってあげることになりますが、あくまでも口出しはせず子供の意思を尊重した配置にしてあげる事が大事です。
センスがいい人は部屋もセンスがいい、そう思った事はありませんか?子供のうちからセンスを磨いてあげるのも親の大切な役割です。
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子供部屋を与えるデメリット
最初にメリットを書きましたが、デメリットは小さいうちに与えても大きくなってから与えても多かれ少なかれ存在します。このデメリットを無くすのは親の考え方1つで無くす事が可能です。
既に子供部屋を与えてしまった親も、これから子供部屋を用意しようと思っている親も参考に出来るのではないでしょうか?
何も出来ないうちから自立心を求めてはいけない
子供部屋を与えたから子供には自立心を養ってもらいたいからある程度1人で頑張って欲しい。こう思って親は部屋を与えている人もいるでしょう。しかし本当にそれだけで子供の自立心は養われていますか?
毎日何気なく過ごしていたある日、学校から「忘れ物だらけ、宿題も出来ていない、親は家でちゃんと見ているのか?」なんて言われるかもしれません。子供の自立心の為に用意した部屋が単なるサボり部屋になっている可能性だって考えられます。
小学校低学年にもなると悪知恵もついてきます。親が宿題や翌日の時間割は出来たのか尋ねても「ちゃんと出来てる」って言えば親は干渉してこないと思えば毎回そういう風に答えるでしょう。
結果、子供部屋を与える事で子供をダメにしてしまった、なんて事になれば目も当てられません。子供部屋を与えたとしても最初のうちは遊ぶ・寝るだけの部屋として考えて多くべきです。
学校に関係することは出来るだけ親の目の前でするようにしましょう。
家族関係が希薄になる?
子供は小さいうちは余程の事が無い限り親から離れたりすることはありません。しかし、大きくなるにつれて行動範囲も広がり、やがて思春期が来ると子供は無意識に親を避ける傾向にあります。
一緒の家に住んでいるのに1日数回しか顔を合わさない、普段部屋で何をしているのか分からない、これでは子供のことは分かりませんし、良好な家族関係とは言えません。
自然とそういう風になっていくのは仕方ありませんが、出来れば家族内でのルールは最低限決めておきましょう。
例えば毎日晩ご飯は家族揃って食べる、毎日1時間はリビングでテレビを一緒に見る、などです。私がオススメするのは晩ご飯を一緒に食べることですね。家族で食卓を囲めば自然と会話も生まれるし、子供が普段何をしているのかも聞きやすい状況が生まれるからです。
それに子供なのに1人で晩ご飯を食べるなんて美味しいものでも美味しくないし寂しいと思いませんか?
私には小学2年生の息子がいるのですが、サッカーをしていて家に帰ってくるのがいつも夜の8時を過ぎます。たいてい晩ご飯を食べている途中か食べ終わる頃に帰ってくるのですが、私は子供が帰って来たら食べ終わっても食卓で座って今日1日の出来事を色々聞きます。
今日は学校でどうだったのか?誰と何をして遊んだのか?サッカーの練習はどうだった?など時間がある時で出来るだけ一緒に食卓に座ってご飯を食べる息子に話しかけています。たまに食べられないから話しかけるな、って言われても話しかけます。
大事な事は子供の話は出来るだけ毎日聞いてあげるのが親の務めだと思うからです。
まとめ
最近では家族関係が希薄な家庭が増えているというデータに基づき、少しでも解消するための家作りなんかもあるようです。
思い出してみてください。自分が子供の頃に友達の家に遊びに行くと子供部屋ってたいてい2階にありませんでしたか?しかも階段は殆どの家が玄関を入るとすぐにあったと思います。もしかしたら偶然なのかもしれませんが私が遊びに行っていた友人の家はそうでした。
親が家に居ても子供が帰ってきたことに気が付かない、友達が来ているのを知らなかった、なんて事が玄関で靴を見たり騒ぎ声が聞こえてきて初めて気が付いた、なんて事がよくありました。
しかし、最近の一戸建て住宅を見ると、2階に行くのにリビングを通る設計になったりしている家が増えています。これは家族関係が希薄にならないように出来るだけ顔を合わせられるように、という願いを込めた造りになっているのではないでしょうか?
この設計をしている人は大手のハウスメーカーよりは個人でデザインや設計をされている方に多く見られる傾向です。
ちなみに私の家もそういう造りになっています。玄関から入るとリビングを通過しなければ各部屋に行く事は出来ない設計で建てました。子供が大きくなって自分の部屋に行くときでも絶対にリビングで顔を合わせられるように、という願いが込められています。
最後に話が逸れてしまいましたが、子供部屋を与える事はメリット・デメリット両方がある事を知った上でいつ・どのタイミングで準備するかを親が判断してあげてください。子供から自分の部屋が欲しいとせがまれても、与えるべきでは無いと判断したならしっかりと理由を伝えてあげましょう。
そうする事で子供は自分の部屋欲しさの為に自立心が養われる可能性だってあります。自分で自立心を養う事も大切ですが、小さいうちは親が道しるべの役割になって促してあげれば子供はしっかり成長していくことでしょう。
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