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ライフスタイルの多様化、女性の社会進出などで男性の立場は昔と違って大きく変化してきました。仕事ばかりしている男性では円満な夫婦生活を送る事が難しい時代になっていると言っていいかもしれません。
高度成長期を支えてきた世のお父さん達からするとイクメンや兼業主夫なんて言葉はいったい何を言っているのか意味が分からないかもしれません。でも、もしかしたら若い世代の人でもその違いをイマイチはっきりと理解していない方もいるかもしれません。
その違いをはっきりさせるために説明したいと思います。
Contents
イクメンと兼業主夫の主戦場はどこ?
イクメンも兼業主夫も一見して同じような立場に見えますね。仕事をしつつ家事や育児もする男性の事を指す言葉には変わりありません。では夫婦として、男として主戦にしている場所はどこにあるのでしょうか?
イクメンとは何か?
イクメンとは「育児を楽しみ、自分自身も成長する男性」を指す言葉であり、イクメンになるという事は夫婦関係、家族関係をより豊かにして子供の可能性を広げることになると私は考えています。
育児を楽しみ、積極的に子育てをする男性は妻から見ても頼りがいのある素晴らしい夫として映るでしょう。これは夫婦関係をより良いものにし、円満な夫婦生活を送るためには必要不可欠なことだと思います。
育児を趣味と捉え、主戦場は仕事でも自分の時間の許す限り子育てに時間を割ける人をイクメンと呼んでいいでしょう。
兼業主夫とは何か?
これは読んで字のごとくですね。主夫とは主婦と同じで家事や育児を仕事より主戦場とする男性を指す言葉です。兼業主夫とは家事や育児をしながらも自分の時間の中でできる仕事をする男性の事であり、仕事がメインではなく、あくまでも家事や育児がメインになる人です。
最近では夫婦共働きでも妻の方が収入がある場合、夫が仕事を変えて兼業主夫になるスタイルも珍しいものではなくなってきました。男性の中にはプライドが高く自分が妻と子供を養って行きたい!と思う人も居るかもしれませんが、明らかに夫婦間に収入格差があるなら兼業主夫も1つの手段だと思います。
イクメンと兼業主夫の違い
イクメンは育児を楽しみ、自分も男性として成長する人のことであり、兼業主夫は仕事、家事や育児がほぼ義務になっている男性の事です。どちらも育児をする男性には変わりありませんが、自発的に楽しむか義務的にこなしていくか、の違いです。
しかし、どちらが正解で正しいかなんて答えを求めるのはナンセンスです。各家庭それぞれの事情があってライフスタイルが存在します。妻の収入が多く、夫は家事や育児が好きな人なら兼業主夫でも全く問題ありません。
私は家事も育児も好きですが兼業主夫ではありません。妻の収入が今の倍になれば兼業主夫になりたい!って思う男性は意外と多いのではないでしょうか?
妻に求められる事が正解ではない
妻からイクメンになって欲しい、主夫になって欲しいと言われたらどうしますか?どちらになるにしてもそこに自分の意思がなければ楽しくないし嫌に思うことが多いかもしれません。
求められたから自分の意思を曲げてその道を目指すのではなく自発的に思えなければ意味が無いと思います。
妻が思うイクメンはおかしいかも?
イクメンとは先ほども説明しましたが「育児を楽しみ、自分自身も成長する男性」を指す言葉であり育児の事ならなんでもお任せのベビーシッターではありません。育児のことで妻から言われたことを全て上手にこなすことがイクメンではないのです。
イクメンとは元々イケメンから派生した言葉です。イケメンとは主に美男子を指す言葉ですね。妻が求めるイクメンをイケメンに差し替えると「美男子で性格が良くて収入もある男性」と求め過ぎなイメージが非常に強いです。
勝手な自己解釈でイメージを夫に押し付けて妻は育児を楽したいと思ってしまうのは私だけでしょうか?
兼業主夫は夫婦間の話し合いが大切
妻の収入が多いから夫は兼業主夫になるのが当たり前、この考え方は間違っています。確かに生活していく上で収入は大切ですが、収入が少なくてもやりがいを感じて仕事をしている男性が、妻からいきなり「私のほうが収入が多いからアナタは兼業主夫になって育児や家事もやって欲しい」と言われたら納得できますか?
家事や育児が苦手な男性は多いです。家事や育児をやりたいと思っていてもそれをいきなり主戦場としてやって欲しいと言われても急には無理でしょう。肉体労働しかしたことがない人に明日からIT企業で働いて、と言っている事と同じです。
もし兼業主夫になって欲しい、なりたいという気持ちがあるならしっかり妻と話し合い、ある程度の準備期間が必要です。
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イクメンと兼業主夫は違う?
イクメンになれば妻の育児に対する負担は少なくなるでしょう。また、兼業主夫の夫が居れば妻はしっかり仕事に集中することが出来ます。どちらも円満な家庭生活を送って行くうえで大切なことには変わりありません。
育児を楽しみ、家事もする人は?
世間では理想のイクメン像と言われる姿かもしれません。仕事を主戦場としながら育児も家事も楽しくできる、これはイクメン?兼業主夫?どちらにも当てはまりそうな気がしますが、考え方を変えればどちらでもありません。
それを当たり前だと思っている人ならイクメンといわれる事に違和感を感じてしまうかもしれません。当たり前だと思ってやっている事を周りが勝手に評価して褒められる、変な気分になるかもしれません。
違いは夫婦間の価値観の違い
先ほども書いたように世間一般的に呼ばれるイクメンと妻が求めるイクメンには大きく隔たりがある可能性があります。逆に夫は育児も家事もするけど自分ではイクメンではなく、兼業主夫だと思っている人もいるかもしれません。
捉え方は人それぞれだし評価するのは他人です。自分はイクメンだと思っていても周りからはやった気になっているだけ、なんて思われているかもしれません。兼業主夫のつもりがなくても家事・育児を全てやっているのなら周りからは兼業主夫と言われるかもしれません。
結局は人それぞれの価値観の違いだけであって明確な基準は無いのでは?と私は思っています。
まとめ
育児も家事も夫婦として、家族として生活していく上で必要不可欠な事です。それをイクメンだとか兼業主夫という言葉で分けてしまう事は私はいいことだとは思いません。
呼び方に違いはあるかもしれませんが、勘違いして欲しくないのはイクメンだから家事はしない、兼業主夫だから仕事も家事・育児もしなければいけないではなく、家族を大事にする気持ちが大切だと思います。
妻にいつも笑顔でいて欲しい、子供にいつも元気で楽しく過ごして欲しい、この想いがあれば育児や家事、仕事も当たり前のこととして出来ると思います。価値観の違いや考え方の違いでイクメンだ、兼業主夫だ、などと決め付けるのではなく、もっと広い視野で物事を判断する目を養う事が大切だと思います。
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